クラスの雰囲気を良くしよう!クラスづくりにおススメの3つのゲーム

学級づくり

担任を持ったは良いけど、なんだかクラスの雰囲気があんまり良くない・・・

もっとみんな仲良くしてほしいな・・・

そう悩む先生も多いでしょう。担任の先生は、自分のクラスのことで必ず悩みます。

そこで私が、クラスづくりをする上で、個人的に効果のあったゲームを3つ紹介します。

子どもたちも、担任も楽しくでき、やった後にクラスの雰囲気が少し良くなるような、そんなゲームです。

少し準備が必要なものですが、ぜひ先生方のクラスでも取り入れてみてください。

クラスの雰囲気を良くするゲーム3選

1.ペーパータワー

企業のワークショップなどでよくやるものです。

ゲームのルールは至ってシンプルです。

30枚のA4用紙を使い制限時間内にできるだけ高く自立可能なタワーを建てること

方法は以下の通りです。

【用意するもの】

・A4用紙30枚×チーム数(学校は印刷ミスをした用紙を使いましょう笑)

・ストップウォッチ(スマホのタイマーでもOK)

・メジャー

以上です。準備物は簡単です。どれも学校にあるものですね。

【実施方法】

(1) 4人チームを作る。

可能であれば、4人以下のチームにしましょう。5人以上になると、人数が多すぎて話し合いがうまくいきません。

(2) 作戦タイム 5分間

この時、「1枚だけ」A4用紙を使用することが可能です。

破ったり折り曲げたり、穴を開けることは可能です。

ただし、ハサミで切ったりと、紙以外の道具を使用することはダメです。 

(3) 組み立てタイム 5分間

終了後、15秒間手を放して自立していること。

(4) 計測タイム

計測中に、先生が倒さないように注意しましょう。

流れは以上です。非常に簡単です。

以下のサイトで詳しく動画等で解説していますので、参考にしてみてください。

ペーパータワーとは?実施方法、コツ、効果を紹介  | IKUSA.JP
本記事では、ペーパータワーの概要、実施方法(用意するもの・流れ)、実施することで得られる効果をわかりやすく解説します。

(IKUSA あそび総合カンパニー:ペーパータワーとは?実施方法、コツ、効果を紹介 )

僕はこのゲームを、2回やります。1回目の反省を生かして、2回目に生かす。そんなPDCAのサイクルを回す体験にもなります。

このゲームの効果として挙げられるのが

・仲間と一つの目標に向かって協力する姿勢を育む

・「できるだけ高いタワーを建てるためには?」という共通の話題を持てるので、話が弾む

・みんなでやり切ったことに達成感を感じられる

この3つだと思います。

お金もかからず、学校ですぐできるものですので、是非やってみてください。

僕の学年の先生にもやってもらいましたが、どのクラスも非常に好評でした。

今年入学したての、僕が担任のクラスでもやりましたが、初対面の子同士も多い中、大変盛り上がっていました。

2.ほめゲーム

こちらは少し準備が必要なものになります。

ほめゲーム〜褒め力養成ゲーム

amazonなどでも買うことが出来ます。

下記のサイトが、ほめゲームを活用した取り組みについて書いてあります。

自己肯定感を手軽に高めるゲーム | 人生にワクワクする様な学びや遊びをプラス【キャリアコンサルタントプラス】
こんにちは、キャリアコンサルタントの渡邊です。 最近非常に注目度が上がっている「自己肯定感」ですが、高める方法を探している方も多いのではないでしょうか? 僕は普段からキャリアに役立つワークショップやゲ

(キャリアコンサルタント+プラス:自己肯定感を手軽に高めるゲーム)

僕がクラスでやるときは、下記のように進めていきます。

【準備物】

ほめゲームのカード 1セット

【実施方法】

(1) 4~5人のグループに分ける

教室の班でいいと思います。

(2) 担任がカードを引き、そのカードのお題に沿って褒める。

誰が最初に褒める人か、をあらかじめ決めておきましょう。

また、褒め終わった後は全員で拍手です。

(3) 褒める人を変え、またお題に沿って褒めていく。

これだけです。簡単です。

ワークショップなどだと、1グループに1セットほめゲームのカードがありますが、そんな教室の班の数だけ買うととんでもなくお金がかかるので・・・

1セット用意し、担任がカードを引き、そのお題をクラスに共有する形がいいと思います。

カードに書いてあるお題は、簡単なものから難しいものまで様々です。

「2つ隣の人の、耳について2つ褒めましょう」みたいなものから、「今いるこの場所について、みんなで褒めてみましょう」など、褒め方にバリエーションがあります。

また、ネガティブなものをポジティブなものに言い換える「リフレーミング」の内容も入っていたりと、非常にバラエティに富んでいます。

ぜひやってみてください。(お金がかかりますが・・・)

やることの効果としては、

・人に褒めてもらって自己肯定感が上がる

・ボキャブラリーが増える

・人を褒めることは、その人を勇気づけることだと気づく

などでしょうか。

ただし、※注意点※があります。

僕がやる上で、絶対してはいけないと言っていることを紹介します。

① 嫌味のように褒めないこと

慇懃無礼な態度になったり、かえって自信を無くすような言い方にしてはいけない、と言います。

② 身体的特徴を褒めるカードに注意する

これh、どちらかというと担任が配慮するものです。耳や口、髪の毛などを褒めるカードがありますが、その部位に対して、過剰にコンプレックスを抱えている生徒がいる場合、そのカードは取り扱わないようにしましょう。

注意点はありますが、非常に面白いものです。

ほめゲームを買わずとも、何か人を褒められるカードを作って、それをテーマに褒め合わせるだけでも、とても素敵な取り組みになると思います。

僕はこれを各学期ごとに1回、必ずどこかでやります。

1学期の最初はなかなか上手くいかないものです。

でも、学期を重ねるごとに、少しずつ上手に出来るようになってきます。

それは、クラスのメンバーが、お互いの理解を深めていくためです。

1学期にこのほめゲームをやった後、クラスに言います。

「3学期にこれをやったとき、今よりもっとお互い褒められる関係が出来てると良いね」

3.心の手紙

クラス全員から、自分の良いところを書いてもらう、というものです。

少し準備が必要ですが・・・

【準備物】

こんな形をベースにして、A4用紙1枚の中に、クラス全員がメッセージと、書いた人を書ける表を人数分用意してください。

【実施方法】

(1) 用紙を1人1枚配布し、氏名欄に記名させる。

氏名を書いたら、1つ後ろの席へ移動。

(2) 書く時間は50秒間。移動の時間は10秒間。

この50秒の間に、その人の良いところや、普段伝えられていない感謝の思いなどを、枠の中に書く。

また、だれが書いたか分かるように、書いた人の名前を書く。

書く時間が終了したら、10秒で次の席へ移動。

計時は、「インターバルタイマー」等でネットで調べてみましょう。そうすると「50秒ー10秒」の時間をセットすることで、この2つの計時をずっと繰り返してくれる機能があります。

僕は基本的にこのインターバルタイマーをセットして、ずっと流しています。

(3) 移動の方法について

移動については、自分が今座っている席の後ろの席へ移動する。一番後ろの席に座っている場合は、次の列の先頭へ。

僕は基本このやり方ですが、横に移動するなど、教室の実情に応じてで構わないです。

(4) 自分の席に戻ってきたら終わり

どんなことが書いてあるか、楽しみですね。

これは本当に子どもたちが喜びます。たまに卒業生が学校に遊びに来ますが、

「あの時やった心の手紙、まだ大切に持ってます」

という子が結構います。

それだけ誰かにメッセージをもらうことは、その子の自己肯定感を高めます。

自己肯定感が高まった子は、積極的に他者と関わろうとします。

・子どもの自己肯定感を爆上げしたい

・普段言えないことをお互いに伝えあってほしい。

・お互いを認め合う空気にしたい

というときに、是非おススメです。

まとめ

・ペーパータワー

・ほめゲーム

・心の手紙

以上3つが、僕がクラスづくりをやっていく上で、特に効果のあったゲーム3選です。

良いクラスとは?

僕の思う良いクラスとは、「コミュニケーションが活発」なクラスです。

何となく共感をしてくれる先生もたくさんいるのではないでしょうか。

ですが騒がしい、ということではありません。

コミュニケーションが活発、というのは、「必要なコミュニケーションを、適切に、かつ暖かく取れることです。」

ですがコミュニケーションというのは練習しなければ上手になりません。

また、コミュニケーションには自己肯定感が必要です。

自分のことを自分が認めているからこそ、人とコミュニケーションが取れるもの。

コミュニケーションの練習と、自己肯定感を高めることが、クラスづくりでは大切になってきます。

終わりに

読んでいただき、ありがとうございました。

「良いクラスにしたい」

担任の先生なら、誰もが思うことです。

「仲良くしなさい」、「コミュニケーションを取りなさい」、「自分のことを認めなさい、「良いクラスになりなさい」」

言うだけでは、子どもはそうしようとしません。

そうではなく、ゲームでコミュニケーションを取れる仕組み、自己肯定感を高められる仕組み、良いクラスになれる仕組みを作ってしまえばいいのです。

そうすることで、子どもも、担任も楽しみながらクラスを作っていけると思います。

先生たちが担任をするクラスが、とっても幸せなクラスになることを祈っています。

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